TOPICS/長唄あれこれ
年の瀬に
2010.12.30 by Saki

皆さまこんばんは。
クリスマスのイルミネーションも終わり、いよいよ慌ただしい年の瀬です。
皆さまにとってこの一年はどのような年だったでしょうか?
僕にとっては、壁にぶつかってばかりの一年だったように思います。
それから、大切な存在を天国に見送りました。
支えて下さる多くの方々、何より劇場に足を運んで下さる
お客様のために、「感謝」の気持ちを忘れず!
来年も精進していきたいと思います。
東京は工場も止まり、空気が澄んできました。
街は閑散として、東京の夜空がきれいだなあと感じる、
一年で唯一の季節…。
今年も一年、ありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。
新年明けましておめでとうございます
2010.01 by Sakichi
本年も、一人でも多くの方が長唄や日本の音に興味を持っていただけるような活動を行い、長唄 佐門会も勉強会・演奏会、そして新たに講習会も設け、より充実させてゆくつもりでおります。
このHPを通じて、実際の舞台にも足を運んで頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
さあ!
2009.09.25 by Asakichi

さあ、芸術の秋ですね!
皆様こんにちわ(こんばんわ)、三味線弾きのあさきちです。
おっと、三味線弾きと言いますと適当な事をべらべら喋って人を困らせる奴…みたいな意味もありますね。うーん、当たってる…。
とまあ冗談はさておき…。
前回、長唄の魅力について弟の佐喜が話をしてくれました。今回は三味線という楽器について少々お話したいと思います。
楽器の伝来や変遷についての歴史的なことについては、これから当ホームページ内にて江戸時代の楽器の紹介などを含めて徐々にUPしていく予定ですので、ここでは一プレイヤーとしての話をば。
三味線はどれも同じような形をしていますが、ジャンルによって実に様々な種類があります。棹の太さ、胴の大きさ、糸の種類、使う撥…と、色々な違いがあるのです。
三味線といえばやっぱり「津軽三味線」を思い浮かべる方が多いと思います。上妻宏光さんや吉田兄弟、かっこいいですよねぇ〜。皆様も一度は耳や目にしたことがあるのでは?
長唄ではそれに比べてだいぶ細くて華奢な楽器を使います。より繊細でメロディアスな為、切ない恋心を唄う時の伴奏にはうってつけですね。逆に弁慶が大暴れするような時には激しく細かいフレーズを歯切れよく奏でてくれます。
一挺ではそれほど大きな音は出ませんが、歌舞伎の伴奏などで音量が必要であれば10人位ずらっと並んで一斉にかき鳴らします。是非歌舞伎座で勧進帳など観劇して下さい。圧巻ですよ!
長唄というもの自体が様々な演奏形態を経て発展してきたために、さらにその伴奏楽器である三味線も色々なシチュエーションに対応できるような今の形になったのだと思います。
ざっと特徴を書いてみましたが、これでは結局三味線って伴奏楽器?って思いますよね。
いえいえ、そんなことはありません。古典の長唄でもちゃんと三味線の見せ場はありますし、四世杵屋佐吉による「三絃主奏楽」というジャンルでは三味線が主役で大活躍をします。
オールマイティーな進化を遂げたおかげで、どんな場面でも割り込んでいけます。オーケストラ伴奏で協奏曲を演奏したり、ピアノの代わりに合唱の伴奏をしてみたり、アニメソングだって持ってこい、果てはウクレレと一緒にハワイアン…(体験談)。
やってみると面白くて…なかなかいいものです。
これからの時代、古典としてだけではなく純粋に音楽としての長唄、三味線というものの魅力を広めていきたいものです。
僕の専門は勿論長唄ですが、三味線という楽器は構造が単純なだけに色々な可能性があるものだと信じているので、これからも機会があればなんでも挑戦して、多くの人に楽しさ、面白さを伝えていきたいと思います。
皆様も気軽に触れてみてくださいね。けっこうハマると思いますよ?
もし三味線でSMAP弾いてみたい!という方でも大歓迎ですので。
さてさて、この三味線弾きは皆様を困らせてしまってないかな? これからも宜しくお願いします!
〜長唄にふれる〜
2009.07.20 by Saki

皆様はじめまして、長唄演奏家の杵屋佐喜です!
当ホームページにお越しいただきありがとうございます。
「長唄」とは、江戸時代に歌舞伎の伴奏音楽として形成された三味線音楽です。…というと少しむずかしく感じるかもしれませんが、長唄は歌舞伎と共に江戸の庶民に愛された、とても身近な音楽だったんです。現在では演奏、鑑賞、家庭音楽としての顔も持ち、世代、性別を問わず多くの方々に親しまれていますが、そこに至るまでには長〜い道のりがありました。
それはまた別の機会にお話するとして…。
皆さまは「伝統芸能」と聞くと、どのようなイメージをお持ちになるでしょうか?中には“なんだかよく分からない…敷居が高そう…”と感じる方もいらっしゃると思います。しかし長唄はそんな高尚なものではなく、ちょっと前まで日本人の生活の中に当たり前にあった、みんなの娯楽だったんです。
今でいう「テレビ」のようなものですね。
僕は、そんな当たり前の生活の中に表れる風習や季節感にこそ、「日本のこころ」があったのではないかと思います。
利便性やスピードを求め、国際化が進む現代社会ですが、いつの時代も変わらず「日本のこころ」を奏でる長唄は、きっと世代を問わず多くの方に楽しんでいただけるはずです。
伝統芸能と聞くと身構えてしまう方、“古いものはつまらない”ではなく“面白いものだから残ってきた”と考えてみてはいかがでしょうか。伝統芸能と呼ばれる長唄は、今も生きて変化を続けています!
長唄や三味線が皆さまにとって少しでも身近なものになるよう、これからサイト内も充実させていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
長唄はとっても楽しいものです!