佐吉コレクション 三味線三昧
写真と文/七代目杵屋佐吉
段ミゾ・二本金ホゾ
この三味線は私の祖父(四世佐吉)の時代から縁のある関西の演奏家の方から託された物。昭和前期の作で、今ではとても珍しい「段ミゾ・二本金ホゾ」という匠の技を駆使したものです。
二本ミゾにする理由は、接手がゆるみにくく、しっかりさせる為と言います。今でも一部の津軽三味線には使われているようです。手間がかかるので高価になります。
江戸前の細身の棹
美しい橡
今では少ない、小ぶりで角ばった
お洒落な胴
大阪日本橋北詰「木内三絃店」の
ラベルが付いていた
この三味線を制作した店ではなく、
張り替えたときの印だろう
きれいな子持ち綾杉