杵屋佐吉オフィシャルウェブサイト


佐吉コレクション 三味線三昧
写真と文/七代目杵屋佐吉

携帯用多分割三味線
革鞄入四ッ折・六ッ折・
十折道中三味線


花柳界全盛期のころ、細かく分割して箱に収められる三味線でお洒落なパッケージの物が珍重されました。持ち運びに便利だったので、芸妓さん達がパトロンにねだったのかも…。


四ッ折三味線
四ッ折で革の角鞄に
きれいに収まる






















六ッ折三味線

こちらの棹は六ッ折。
鞄もコンパクトだ










十折道中三味線
 道中三味線は高杉晋作が戦場に携帯して持って行ったことで有名ですが、これは昭和の中期ごろにできたと思われる(鞄のへたり具合で?)新しい物。
 十折の道中三味線にしては棹も太く、しっかりとしていて実用に耐えるものである。芸妓さんの遠出用に重宝したものだろう。

仮継の切れ端が
胴の内側の面に
パズルの様に合わせてあり、
位置を間違えると
きれいに収まらない


















中子の象牙の出張りが
胴を合わせた時に
ロックの役目をする










なんとも花柳界らしい、
洒落たデザインの
革のバッグ










←前のページ「赤漆六ッ折 漆箱入」へ
佐吉コレクション 三味線三昧 一覧へ

ページ上部に戻る